日本を含むアジアにおけるビジネスの成功を左右する重要な要素に、「ウェブサイトがモバイル フレンドリーか」ということがあります。特にネットショッピング中は、ストレスのない動作を重要視しているため、少しでもストレスがあれば、すぐ他サイトに行ってしまいます。Tractus の最近の調査によれば、モバイル デバイスのユーザーの 40% が、サイト表示に 3 秒以上待てないと答えています。
Google は、業界大手の分析専門企業 SOASTA と共に、ユーザーのコンバージョンを妨げる要素を調査しました。競合サイトにユーザーを逃してしまわないよう、あなたのサイトのモバイル対応度を確認してから、以下の「モバイル サイトの動作を重くする 7 つの原因」をお読みください。
1)要素が多すぎる
サイト内に要素が多いほど、データの読み込みは「重く」なります。また、ページが複雑になるほど、ユーザーがコンバージョンに至る確率は低下するのです。
解決策: ページのデータ読み込み時間の目標を決め (目安は 3 秒以内) 、不要な要素を削り込みましょう。
2)画像があふれている
小売ショッピング サイトは、アイコンやロゴ、商品画像などで埋め尽くされがちです。ページのデータ容量のうち 3 分の 2 を画像が占めることも珍しくありません。
解決策: PNG 画像をやめて JPEG 画像を使えば、データ サイズは半分以下になります。既存の画像を圧縮したりサイズ変更することも、ページの軽量化に役立ちます。
3)DOM 待ち受け時間を最短化
先に HTML を読み込まなければ、ビジュアル要素は表示されません。ブラウザがコードを受け取ってから解析完了までの所要時間を、 DOM(Document Object Model)待ち受け時間と言いますが、これを最短化することが重要です。
解決策: JavaScript を多用しないようにしましょう (サードパーティによる広告、解析ツール、外部サーバーからのソーシャル ウィジェットなど) 。ブラウザが HTML コードを解析するのを妨げることがあります。
4)ファースト インプレッションがよくない
ファースト インプレッションは最も大切です。ホームページや販売ページなど、ユーザーが最初にアクセスするページの読み込みが重ければ、コンバージョンの途中でユーザーが離脱する可能性が高まります。
解決策: ユーザーが最初にアクセスしそうなページのDOM 待ち受け時間を優先的に改善しましょう。
5)読み込み時間が全体的に長い
DOM 待ち受け時間の次にユーザーが離脱するかどうかに関わるのが、ページ全体のデータ読み込みが完了するまでの時間です。
解決策: ページの要素数を減らし、リダイレクト リンクの使用を避け、フォントやページの構造を最適化することで高速にレンダリングしましょう。
6)ウェブ ホスティングの信頼性が低い
ウェブサイトのトラフィックを高めてビジネスを拡大したいなら、ホスティング サービスにも配慮しなければなりません。小規模なブランドであれば安価な共有ホスティングでもいいかもしれませんが、サイトのトラフィックが増加してきたら、より信頼できるホスティングサービスに切り替えるべきです。
解決策: 常にに大量のトラフィックがあるサイトなら、専用ホスティングか、カスタム設定オプションを採用しましょう。
7)CMS のバージョンが古い
WordPress や Wix のような CMS(コンテンツ管理システム)でサイトを管理している場合、システムの更新に関する通知が定期的に表示されるかもしれません(特に速度に関する案内) 。
解決策: この対応は簡単で、きちんとアップデートすることです。最新のソフトウェアやプラグインをインストールしておけば、ウェブサイトは最大限にスムーズに動作します。
サイトに改善点が見つかったら
まず最初に、改善できる課題と範囲を明確化します。もし課題が多ければ、優先順位をつけます。あなたのサイトのモバイル対応度を確認できたなら、ウェブの開発チームと力を合わせ、重要な部分からパフォーマンスを向上させるべきです。モバイル サイトが重いという理由でユーザーが競合サイトに去ってしまう前に、サイトをきちんと最適化しておきましょう。