Google 広告の「P-MAX キャンペーン」では、検索や YouTube、ディスプレイ、Discover、Gmail、マップといった幅広いチャネルにまたがる広告配信を 1 つのキャンペーンで管理できます。Google AI を活用して、配信を最適化できるのが特徴です。適切な設定で導入した広告主では、利用前と同等のコンバージョン単価(CPA)で、コンバージョン数が平均 18% 以上増加しています(*1)。
ポイント 1:コンバージョン目標を設定し、適切な入札戦略を選ぶ
P-MAX キャンペーンは、新規顧客の獲得や売り上げの拡大など幅広いビジネス目標に活用できます。そのビジネス目標に合わせて、コンバージョン目標を設定しましょう。目標に応じてタイムリーに自動でパフォーマンスを最適化します。
コンバージョン目標を設定したら、次に適切な入札戦略を選びます。
入札戦略は大きく分けて、「コンバージョン値の最大化」を目的とするか、「コンバージョン数の最大化」を目的とするかの 2 つです。ビジネス上の価値を最大化することが目的で、コンバージョンの種類によってそれぞれ価値が異なる場合には前者を、コンバージョン件数が重要でコンバージョンの価値がどれも同じ場合には後者を選ぶのが良いでしょう。それぞれコンバージョン単価(CPA)や広告費用対効果(ROAS)の目標値が具体的に決まっている場合には、設定に追加できます。
P-MAX キャンペーンの入札戦略として「コンバージョン値の最大化」を選んだ freee株式会社は、自社サービスへの会員登録に最適化する形で目標 CPA での入札戦略を採用しました。会員登録後に有料サービスへの利用につながる確率を基にコンバージョン値を設定し、Google 広告の自動入札を組み合わせた結果、Google 広告経由のコンバージョン値が 169%、ROAS は 96% 向上。会員登録数は 7.2% 増と、より価値の高いコンバージョン獲得につなげました(*2)。
ポイント 2:検索広告は併用、「自動作成アセット」も有効に
Google では、P-MAX キャンペーンと検索広告との併用(パワーペア)を推奨しています。
前述の通り、P-MAX キャンペーンの配信面には検索画面も含まれますが、検索広告を組み合わせることで、Google 広告チャネル全体でコンバージョン数の増加が期待できるのです。
P-MAX キャンペーンと検索広告の相乗効果を高めるためにも、Web サイトの情報を基に自動で広告テキストを作る「自動作成アセット」を有効にしておきましょう。加えて「最終ページURLの拡張」機能も有効にしておくのがおすすめです。関連する検索語句へと範囲を広げ、より価値あるコンバージョンに至る可能性が高い付加的なクエリにも広告を表示できるようになります。
シンガポールに拠点を置く格安航空会社の Scoot は、P-MAX キャンペーンと検索広告を組み合わせ、旅行者の検索動向と好みを分析しました。既存のキーワードではカバーできていなかった検索語句を特定し、新たな顧客層へアプローチできたことで、同水準の CPA を維持しながらコンバージョン数増加につなげました(*3)。
また広告クリエイティブは、できるだけ多くのテキストや画像、動画を用意し、キャンペーンのテーマに合わせてアセットグループを作成しておきましょう。アセットのバリエーションが充実していると、生成できる広告フォーマットの種類が増え、多くの広告枠での表示が可能になります。結果的にその広告枠に適したクリエイティブを配信できるため、コンバージョン増に寄与するのです。たとえば動画であれば、縦、横、スクエアを用意すると、横向きだけの場合と比べて YouTube でのコンバージョンが平均 20% 向上します(*4)。
ポイント 3:「最適化スコア」を確認し、キャンペーン効果を見直す
レポート機能を活用して、P-MAX キャンペーンのパフォーマンスを確認し、改善することも重要なポイントです。P-MAX キャンペーンに限らず Google 広告内で提供している「最適化スコア」は、P-MAX キャンペーンでもパフォーマンス改善のヒントになります。毎日更新される分析情報ページからは、ユーザー動向や市況の変化も確認できます。
また「入札戦略レポート」を通じてパフォーマンスの向上要因を確認したり、アセットグループ単位でコンバージョンのコストパフォーマンスを確認したり、「オーディエンス分析」でコンバージョン率の高いオーディエンスを把握したりもできます。